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両替不要?FIFAワールドカップロシアで仮想通貨の支払いが可能なのか現地調査

両替不要?FIFAワールドカップロシアで仮想通貨の支払いが可能なのか現地調査

©Cienpies Design – Shutterstock

 
サッカー日本代表のワールドカップベスト8を賭けたベルギー戦。
深夜3時のキックオフにもかかわらず、眠気も忘れて熱い応援を贈った人も多いのではないでしょうか?
残念ながら日本は敗れてしまいましたが、ロシアではまだ熱い戦いが続いています。
 
そんなワールドカップに湧くロシアの仮想通貨事情を少し覗いてみましょう。
 
 

一部の店舗では仮想通貨支払いが可能、その実態は?

 
現在ロシアで開催されているFIFAワールドカップ。
サポーターたちにとっては、息詰まるスリルに満ちた試合を観戦するだけでなく、開催国の生活を知る絶好の機会でもあります。
 
世界中の何百万人ものサポーターたちが、このワールドカップの開催都市に訪れます。
滞在中、彼らはお土産を買ったり、レストランで食事したり、クラブでナイトライフを楽しんだりするために、現金やカードを使って支払いをします。
 
ロシアの一部の店舗では、いかなるかたちでの法規制もなく、仮想通貨での支払いを受け入れる準備ができているようです。それにもかかわらず、いくつかの報道機関では、「このワールドカップがまだ完全に仮想通貨指向になってはいない」と報じています。
 
そこで、私たちは、仮想通貨を使った支払いが本当のところどのように行われているのかを確認するため、仮想通貨を扱っていることを表示している店舗を訪ねてみました。
 
 

モスクワ初の仮想通貨決済を導入したロシア料理レストラン「Valenok」

 
Valenokという名のロシア料理レストランは、モスクワで先駆けて仮想通貨を支払い手段として受け入れた店舗の1つに挙げられます。
事実、昨年、このレストランで食事をした客が代金をビットコインで支払い、地元メディアがこのニュースを大きく報道しました。
 
以下はレストランの従業員、ビクトリアとの会話です。
 

こんにちは。私とセルビアの友人のためにテーブルを予約したいのですが、1つお聞きしたいことがあって、彼らは食事の代金をビットコインで支払いたいそうなんです。

 
最初、彼女は予期せぬリクエストにはっとしたようですが、すぐにうなずきました。
ところが、突然、彼女は何か考えはじめ、しばらく待ってほしいと言いました。
 

以前、何度かビットコインで支払いを受け取ったことがあることは知っています。でも今もそれができるかどうかよくわからないんです。

 
そう言うと彼女はマネージャーのところに確認に向かいました。
ビクトリアは、30秒程して戻ってきて、謝りながらゆっくりと次のように言いました。
 

現在、当店では仮想通貨に対応していませんが、カードか現金でならお支払いいただけます。将来的に仮想通貨の受け入れを再開するかもしれませんが、それがいつなのかはよくわかりません。

 
私たちのスタートは難しいものとなってしまいました。しかし、がっかりする必要はありませんでした。
 
 

ネイティブ仮想通貨で農作物を買うことができる農協「LavkaLavka」

 
次に私たちが訪れた場所は、LavkaLavkaという名前の農協です。その公式Webサイトでは、ビットコインを使って農作物の代金が支払えると宣伝されていました。
 

残念ながら、一時的にビットコインの取扱いを中止しているんですよ。

 
ストアマネージャーの一言で私たちは落胆しましたが、すぐさま、こんなことを付け加えました。
 

インターネットでは、私たち独自の仮想通貨BioCoinを使えばどんな商品の代金でも支払うことができます。コインは取引所で購入したり、支払い額に応じて商品購入のたびにボーナスとして受け取ることができます。

 
悲しいことに私たちには独自の仮想通貨の持ち合わせがなかったので、普通のクレジットカードを使ってチーズの支払いを済ませました。
 
余談ですが、BioCoinトークンは、モバイルウォレットに保存し、いつでもロイヤルティプログラムポイントと1対1で交換できるということを明記しておきたいと思います。
 
またこのポイントは、農協の提携先の商品やサービスを購入するために使用することができます。現在、1BioCoin (BIO) は、0.47ルーブルまたは0.007米ドルです。
 

バー「Pivoteka465」とホテル「SPBInn」

気を落とすことなく、私たちはクラフトビールとサイダーバーチェーンストアであるPivoteka465に向かいました。

はい、ビットコインでお支払いいただけますよ。レジでお客様用のQRコードを生成しますので、それを使ってお客様のスマートフォンの電子ウォレットから代金を引き落とすことができます。

 

私たちは、モスクワのサポーターの間でもっとも人気のある飲み物を仮想通貨で購入することができました。
 
さらに、私たちはモスクワからサンクトペテルブルクにあるSPBInnホテルの部屋をビットコインで予約することにも挑戦し、これにも成功しました。
私たちがしたことは、ホテルの電子ウォレットのアドレスに代金の仮想通貨を送金し、ホテルの支配人に電話で着金を確認することだけ。とても簡単でした!
 
 

現金かクレジットカードの支払いを希望する声も多い

 
ただし、仮想通貨決済は、通常業務というよりは例外的な業務といわざるを得ません。たとえモスクワの繁華街であっても、ほとんどの場所では仮想通貨を取り扱っていないので、ほかの小さな開催都市では、仮想通貨が普及していないのはいうまでもないでしょう。
 
そのうえ、私たちが質問したサポーターも、今のところ現金かクレジットカードかのどちらか、つまり従来通りの方法での支払いを望んでいます。
試合の日には、モスクワの繁華街にある両替所には外国人旅行者の長い列ができています。
 
ICOの準備と実施のためのSaaSソリューションの世界最大のサプライヤーであるICOBoxの共同創設者、ダリア・ジェネラロバ氏はこのように述べています。
 

一部のショップでは、理論上仮想通貨の取扱いが奨励されています。
これは、私たちが自分で自分の車輪を回転させるだけではなく、なにかしらの進歩があり、需要はまだ低いながらも、人々に新しい市場の動向や形態を取り入れる準備ができていることを意味しています。
 
もちろん、このワールドカップで仮想通貨の旗が翻るというには時期尚早ですが、今後2年間でロシアとヨーロッパの状況が変わる可能性は否定できません。
仮想通貨は規制され、市場参加者は仮想通貨を扱うためのルールを理解し始めるでしょう。

 
 

さいごに

 
2019年度以降に政府主体の仮想通貨クリプトルーブル(CRUR)が発行されると報道されているロシア。
政府主導で仮想通貨導入の動きを見せる一方で、日常生活においては、市民権を得ているとはいえない実態がありましたね。
 
ダリア・ジェネラロバ氏のいうように、この数年で大きく変わっていく可能性も考えられます。
今後の動きに注目していきましょう。
 

※本記事は、スタートアップ企業がICOによる資金調達を検討した際に、調達を成功に導くためのブロックチェーンのコンサルティングや、ソリューションを提供しているICOBox社よりいただいた情報を元に執筆しています。

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finte編集部

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