• twitter
  • google +
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • rss
  • feedly
  • twitter
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • LINE

海外企業4社、Wibson・Decentraland・Zeppelin・Olyseumによる合同Meetupイベントレポート

 
こんにちは、finte編集部です。
 
7月31日、渋谷で開催された海外フィンテック4社、Wibson・Decentraland・Zeppelin・Olyseumによる合同Meetupのイベントレポートをお届けします。
 
彼らは、「Own Your Data World Tour」と題して、これまでソウル、上海、北京、香港、深センを歴訪し、Meetupを開催してきました。そして、7月31日、ツアー最終地となる日本にやってきました。
 
Meetupは、4つのプロジェクトの代表者が、自身のプロジェクトの世界観や進捗について共有し合う場となりました。その内容を紹介していきましょう。
 
 

Wibson(ウィブソン)|個人情報を匿名で安全にマネタイズできるプラットフォーム

 
プレゼンテーションの冒頭、Wibsonの共同創業者でありCEOのMat Travizano氏は、世の中で価値のある資源が、石油からデータへと移り変わっていると語りました。
 
そして、そのデータの中でも価値あるものは、私たちの個人情報であるといいます。
 
Mat Travizano氏は、世界で20億人のアクティブユーザーを抱えるFacebookを例に、企業が保有する個人情報を使ってマネタイズすることに対し疑問を投げかけました。
 

昨年、Facebookは皆さんのデータを(広告主に)共有することで、240億ドルもの売上を生み出しました。
 
しかし、そのデータは私たちのデータです。
 
これは、間違っている。変えていかないといけない。
 
私たちは、皆さんが自身のデータを保有する権利があると考えています。
 
自分の個人情報がどう使用され、誰に使用され、どういった意図で使用されるのか知る権利がある。
 
また、その利益を得る権利もあるのです。

 

Wibsonの概要・仕組み

 

Wibsonは、個人が持つ自身の情報を収益化できるような仕組みを生み出すことを目的にしています。
 
ブロックチェーン上の分散型データベースプラットフォームを展開することで、自身の個人情報を管理することができ、個人情報の共有に自身の声や意見が反映することができるのです。
 
ユーザーは、FacebookやTwitter、位置情報などの個人情報をWibsonのアプリに同期させます。すると、企業や団体などから情報提供のオファーがきます。
 
そのオファーには、自分のデータをいくらで、いつ、何のために、どれくらいの期間使われるのかが示されています。ユーザーがオファーを承認し取引が完了したら、Wibsonのポイントが付与されます。
 
そのポイントは、Spotify、Uberなどのクーポンに交換することができるという仕組みです。
 
このように、Wibsonでは、個人が自身の情報を取り扱うことで、個人が情報を正当に扱うことが可能になります。
 
Wibsonは、個人が自分の情報を安全に取引することができ、プライバシーを侵害することなくエコシステムが機能するような仕組みをスマートコントラクトによって実現させいこうとしています。
 
公式サイト:https://wibson.org/
 

Mat_Travizano_Co-Founder_Wibson_profile
スピーカー:Mat Travizano

 
Wibson Co-Founder&CEO
Twitter
Linkedin

 
 

Decentraland(ディセントラランド)|ユーザーが創り上げる仮想世界

 

 
Decentralandは、複数のユーザーによって創り上げられるバーチャル世界です。
 
マインクラフトに代表されるサンドボックスゲームと異なる点は、Decentralandのバーチャル世界が1つの企業や団体によって、管理・収益が行われていないという点です。
 
Decentralandの土地は、ユーザーが所有しているのです。
 
Decentralandは、イーサリアム基盤によるIPFS(コンテンツを保存し配信するネットワーク)使っています。そして、Webバーチャル・リアリティーを提供するオープンソースソフトウェアを使っているので、誰でも開発に参加することができるのです。
 
Decentralandで最初に創られた都市「ジェネシスシティ」は、90,000区画で構成されています。ユーザーは、このバーチャル世界で、土地を購入したり、3Dオブジェクトを制作したりすることができます。
 
そして、ユーザー間で何らかのルールを定義し、マネタイズをすることもできます。すでに、3,000以上の土地所有者がいて、コミュニティーで運営されている55の区域「ディストリクト」が存在します。
 
 

Decentralandの歩みと展望

 
Decentralandは、オープンソースコミュニティとしてスタートし、2017年8月に独自トークン「MANA(マナ)」のセールスを開始しました。
 
2018年1月には、過去最大のオークション、MANAトークンをおこない、160億ドルの売却を果たしています。そのオークションでは、最高12万ドルで土地の売却が成立しています。
 
同年3月、土地売買を可能にするプラットフォーム「ランドマーケットプレイス」をリリース。4月には「ディセントラランドSDK」をリリース。Decentraland上で、サードパーティーがコンテンツを提供すことが可能になります。
 
音楽・ゲーム・その他デザインについてなどはユーザー自身で設計する必要があるため、多少専門的な知識が必要となります。
 
それでも自分の「あったらいいな」をバーチャル空間で築き上げることができるのは、Decentralandの大きな魅力の1つといえるでしょう。
 
今後は、ゲーム開発チームへの技術的サポートや1チームにつき25,000ドルから10万ドルの融資の提供などの取り組みを進めていくようです。
 
公式サイト:https://decentraland.org/
 

Ari_Meilich_ProjectLeader_Decentraland_profile
スピーカー:Ari Meilich

 
Decentraland Project Leader
Twitter
Linkedin
  

 
 

Zeppelin(ツェッペリン)|スマートコントラクトによるセキュリティ監査

 
Zeppelinの共同創業者でありCEOのDemian Brener氏は、プレゼンテーションで「ハッキングによって、100億ドル以上相当のBTCとETHが盗まれた」という事例を紹介し、スマートコントラクトのセキュリティ監査の重要性を訴えました。
 
スマートコントラクトシステムの開発と運用のためのインフラを設計し、セキュリティ監査に関するサービスを提供しているのが、Zeppelinです。
 

Open Zeppelin|スマートコントラクトのフレームワーク

 

Zeppelinが提供するOpen Zeppelinは、イーサリアム上のスマートコントラクトの実装をサポートするフレームワークといえます。
 
いくつかのパターンを含んだスマートコントラクトをオープンソースとして公開しており、ユーザーはこれを利用することで、手軽にコントラクトを実装することができます。
 
TIERIONやSTORJ.IO、civic、ARAGON、augur、omiseGOなどのプロジェクトもOpen Zeppelinによるスマートコントラクトでセキュリティをケアしているようです。
 
驚くことに、Open Zeppelinによって、信頼を重ねている暗号通貨の総資産の価値は、4.5億ドルにのぼるといいます。そして現在では、4700人以上のコミュニティメンバー、140人以上のGitHub貢献者を擁しているというのです。
 

ZeppelinOS|分散型アプリケーションの安全管理とその開発プラットフォーム

 
スマートコントラクト開発において、その開発環境に問題を抱える技術者も少なくありません。ZeppelinOSでは、分散型アプリケーションの安全管理とその開発のためのプラットフォームを提供しています。
 
利用者は、カーネルで監査とアップデートを開発することで、ZEPトークンをてにいれることができます。ZEPトークンを交換することで、多数の分散型アプリケーションやプロトコルのサービスにアクセスできるようになります。
 
ブロックチェーン技術の信頼を支える、Zeppelinの今後の展開に注目したいものです。
 
公式サイト:https://zeppelin.solutions/
 

Demian_Brener_CEO-Co-Founder_Zeppelin_profile
スピーカー:Demian Brener

 
Zeppelin Co-Founder&CEO
twitter

 
 

Olyseum(オリセンム)|ファンとスター選手をつなぐブロックチェーンSNS

 
元サッカースペイン代表のプジョルとイニエスタ、イバン・デ・ラ・ペーニャという一流選手が共同創業者に名を連ねているのが、Olyseumというプロジェクトです。
 
Olyseumの共同創業者兼CEOのCarlos Grenoirは、「ファンとスター選手は、どうやってコミュニケーションを取ればいのか。現在、最適な方法はない。」といいます。
 
そこで生まれたのが、ファンとスター選手との隔たりをブロックチェーン技術を使ったSNS「Olyseum」です。
 

Olyseumの仕組み

 
ファンは、Olyseumを通じてスター選手と直接コミュニケーションを取ることができます。そして、コミュニティへの貢献やエンゲージメントなどから、ユーザー活動に価値がつけられ、OLYトークンが付与されます。
 
ユーザーは、このOLYトークンを使って、スター選手との特別な体験を得ることができます。例えば、サイン入りグッズや試合のチケット、スター選手とのディナー、特別な写真や動画を購入したりすることができるといいます。
 
Carlos Grenoirは、ブロックチェーン上でサービスを展開することのメリットを次のように語りました。
 

なぜ、ブロックチェーン上で展開するのか、と思ってる方もいるでしょう。その答えは、私たちはルールばかりのシステムは不要だと考えているからです。
 
どうゆことかというと、広告主やスター選手、ファンとの仲介業者を削減したいと考えています。
 
また、透明性の観点から、広告販売ルールに関してはエンゲージメントアルゴリズムとスマートコントラクトで定義されてる報酬システムを予定しています。
 
自動化については、ファンとスター選手が相互に作り上げるコミュニティを目指しているのです。

このような点から、従来のSNSやオンラインサロンなどとは一線を画するポジションを築いていくことが伺えます。Carlos Grenoirはすでに25万ユーザーがいると発表をしていました。
 

Olyseumの展望

 
Carlos Grenoirは、スター選手のSNSなどのフォロワー5億人がターゲットだといいます。2019年では、23のスポーツコミュニティ、1000人のスター選手、3,000万新規ユーザーの獲得を目指しているようです。
 
また、先日のロシアワールドカップにて、Olyseumが試験利用されていたということも発表されています。
 
すでに海外では大きな話題となっているようで、日本でも注目される日も近いでしょう。
 

参考:Soccer legends Iniesta, Puyol announce blockchain-powered social network! – AMBCrypto

 
公式サイト:https://www.olyseum.com/welcome/init
 

Carlos_Grenoir_CEO-Co-Founder_Olyseum_profile
スピーカー:Carlos Grenoir

 
Olyseum Co-Founder&CEO
twitter

 
 

さいごに

 
いかがでしたか?
 
個人情報やセキュリティ、ゲーム、スポーツコミュニティなど、幅広いテーマでプロジェクトが展開されており、ブロックチェーン技術の可能性を感じさせる内容でした。
 
DecentralandはすでにICOを終えていますが、ほか3社の今後の動きにも注目したいことろですね。
 


The following two tabs change content below.
finte編集部

finte編集部

finte編集部です。皆さんに役立つFintechやブロックチェーン、仮想通貨に関わるニュースやコラム、ノウハウをお届けします。