• twitter
  • google +
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • rss
  • feedly
  • twitter
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • LINE

仮想通貨を理解するために、勉強し直すお金の歴史 | finte [フィンテ]

こんにちは!finte編集部です。
 
FinTech(フィンテック)」とはお金とテクノロジーの造語です。フィンテックの話をするときには、つい真新しさが勝ちテクノロジーに目が行きがちですが、もう一方のお金も、身近なものであるにも関わらずその本質を説明することは実はむずかしいものです。フィンテックの代名詞でもある仮想通貨をより深く理解するために、お金というものを再度しっかり調べてみました。

 

お金の歴史

 

かけがえのあるものを作り出す。物々交換から物品貨幣の誕生

 

 
大昔、人は物々交換をおこない欲しいものを取引していたそうです。漁師と農家などを考えると分かりやすいのですが、魚を渡す代わりにお米をもらうというように自分の持っている物を対価に得たいものを取引していました。しかし、このような物々交換ですとお互いの「欲しい」が一致したときにしか取引が成り立たず、自分の持つ物品が余ったりタイミングが悪く欲しい商品と取引ができないことなどが多くありました。
 
そこで生まれたのが自分の持つ物品を「お金」という一般化した価値のあるものに変換するという考え方でした。「グループ、コミュニティの中で価値の共通認識があるもの」当時はキレイな貝などに、自分の持っている物を交換することができる仕組みを作りました。(貝をお金代わりに使っていたためお金を表す漢字には貝の字がつくものが多いそうです)
 
漁師は、毎日魚を持ち歩くことも腐らせる心配をすることもなく価値の共通認識を持った貝と交換することによって、お米を買うことができるようになりました。しかし、貝は拾えば誰にでも新たに手に入るため価値が安定することがありませんでした。
 

お金の価値を安定させるために。。。金を担保にした貨幣の誕生

 
貝がお金として使われていた頃、お金持ちになる方法はひたすら海に行き貝を拾うということになります。貝は簡単に手に入ってしまうものだったからです。そこで誰もが価値を見出すことのできるもの、入手が困難で、数量に限りのあるものが新たなお金として必要とされました。それが(ゴールド)です。2600年ほど前、現在のトルコのあたりにあったリディア王国で金の通貨が作られたと言われているほどその歴史は古いのです。
 

時代はスマート化へ、金の代わりになる紙幣の誕生

 

金を含め、銅や銀、その他の鉱物がお金としての役割を果たしてきましたが、金は簡単に作ることができないということもあり、お金として使用するには理想的だと思われました。しかし、常に重たい金を持ち運ぶことは面倒なものです。そこで、「金を持っていることを示す紙」を金の代わりとして使うというシステムが、紙を作る技術が生まれたとされる中国の「宋」という国で使われ始めました。これが紙幣の誕生です。
 
国家の権力と管理と信用のもと、金の代わりとして発行される紙幣が利用され始めました。国が紙幣を発行することにより、ただの紙切れだった紙幣は価値のあるものとして使用されるようになりました。確固たる価値がある(と信じられる)金を引き換えられる券を金の代わりとする。これを「金本位制度」といいます。
 

金じゃ足りない!管理通貨制度の時代へ

 
人の経済は、安心出来る価値に裏付けられた紙幣により、さらに活発になりました。しかし、ここで問題が生まれました。もっと取引をしたい、商売をしたいと思っているのに、金に数が限られているため、金の料以上の紙幣が発行できなくなりました。金が世界に100億円分あると仮定すると、100億円以上の取引ができない事になります。しかし、人は増えますし人はよりよい生活を求め商売は活発になりました。
 

世界経済が発達し、商売をする人が増え、ついには国で持っている金の量以上に貨幣が必要になりました。それに伴い、実際にすべての紙幣を金に変えることができなくなり、国が自分の国の経済にあった量の貨幣を発行するようになりました。これを「管理通貨制度」といいます。管理通貨制度では、その国の政治や経済状況が貨幣の価値を決めます。つまり、その国の「信用」によって、その国の貨幣の価値も安定したり不安定になったりするのです。

 
現在、使用されている日本の1万円札も原価は30円ほどしかないですが、誰もがこれを1万円の価値があると信じています。それは通貨を発行する権利のある日本政府が国民や外国の人から信用されているからこそのシステムなのです。日本で生まれ、日本で育った私たちには紙幣に絶対的な価値があると思いがちですが、お金というものは国の信用で簡単に上がり下がりをする曖昧な価値のものなのです。
 
日本という国がなくなってしまったり他の国からの信用が低くなってしまうと、今持っている貯金がすべてなくなってしまったり、持っていたはずの価値が下がってしまうことは当然あります。
 

新しいお金

 

 

お金の役割

お金には主に以下の3つの役割があります。

  • 価値尺度
  • 交換・流通手段
  • 価値貯蔵手段

 

価値の尺度

モノの価値をはかる基準として使う役割です。お金(値段)によって、モノの価値を比較したり、判断したりすることができます。
 

交換(決済)手段

交換(決済)を行う時の支払手段としての役割。モノとモノとの交換を媒介するための役割です。
 

価値貯蔵手段

お金は、貯蓄することで、将来に備えてお金の価値をたくわえることができます。モノと違って腐ることのないお金は、貯めておけば、いつでも好きなときにモノと交換(購入)することができます。たくさん貯めておけば、高価なモノと交換(購入)することもできます。
このように、商品を購入せずに貯めておけるお金のことを「貯蔵貨幣」といいます。お金の価値は生魚などとは比べると変動しにくいため、貯蔵手段として使用することができます。
 

この3つの役割を果たせて、そのものに価値があるとグループ内での共通認識ができれば「お金」は金でも貝でも紙でも石でも、例えばネット上の数字でも理論上は代用することが出来るのです。

 

国を越える貨幣の価値、お金はネット上の数字に。仮想通貨の誕生

 
国が発行するお金は、その国の信頼度に依存します。国の信頼が下がってしまうと自分の持つ財産の価値は下がってしまいます。そのような中で出てきたのがビットコインに代表される仮想通貨という考え方です。ネット上にある数字にお金としての価値を見出すビットコインは、日本のように国の銀行(日本銀行)が一元管理で新たに作ったりするという機関は存在しません。発行される量が決まっているという意味では、価値が安定しやすく通貨というより金(ゴールド)に似た考え方であるとも言われています。
 
貝殻のように、誰でも簡単に増やすことができないですし、金のように数が限られてしまっていて増やせないということもありません。さらには紙幣のように、国で勝手に量を増やしたりすることもできませんし、国が破綻したからと言って価値がなくなることもありません。目に見えない、触れられないという事に対して抵抗は残りますが、裏を返せば持ち運びなどには圧倒的に便利です。インターネットが発達し、ネットへのアクセスが容易になった社会により、さらにお金の形が変わりつつあるのです。

 

さいごに

 

 
目に見えない、触れない、ネット上の数値に価値を感じる仮想通貨。
 

紙幣に慣れ親しんだ人からすると、胡散臭く感じますし、怪しく感じることもあるかもしれません。しかし、お金の歴史を見ると通貨に絶対的な価値があったことはなく、現在の管理通貨制度のもと発行されている紙幣も決して完全なものではありません。大切なのは、その貨幣が保証してくれる価値に信頼性があるかどうかです。仮想通貨に関して、不正、改ざんの心配がなくなり、皆が価値を感じる事ができるようになれば、今のような国ごとに通貨が違う世界より、さらにシンプルで、わかりやすく便利な世の中になる可能性があるのです。
 


The following two tabs change content below.
finte編集部

finte編集部

finte編集部です。皆さんに役立つFintechやブロックチェーン、仮想通貨に関わるニュースやコラム、ノウハウをお届けします。