Digix DAO (DGD)|金塊の代替となる仮想通貨とは?

こんにちはfinte編集部です。
 
価格の変動が大きいということから投機として注目を集めている仮想通貨(暗号通貨)。今回はDigix(ディジックス)についてのご紹介をします。仮想通貨は現在、送金などと同様に投資対象として使用されているようですが、その通貨としての信用性の担保は個別さまざまです。今回は金塊を通貨の信用性の担保にしている仮想通貨Digixディジックスをご紹介します。
                             

Digix(ディジックス)とは?どんな特徴と活用方法

Digix(ディジックス)はシンガポールを拠点とするイーサリアムのサポーターが始めたプロジェクトで、イーサリアムのブロックチェーンのプラットフォームを利用した、物理的に存在して国際市場でも取引されるゴールド)」をトークン化したサービスです。トークンとはブロックチェーン上で発行した独自のコインの総称です。
 
金は政治や経済の状況にあまり左右されず、長期投資に向いているとされています。しかし銀行を仲介とした金の取引では、金は銀行の部分準備金とされるため、銀行の資金能力以上の取引で破綻した場合の保証がありません。なぜなら銀行は準備しているお金よりも多い額を貸し出しているからです(部分準備銀行制度)。だからこそ、もし金を持っていたとしても銀行に預けるなどをしていても銀行がつぶれてしまうとすべての金が戻ってくる保障はありません
 
また物理的に金塊(インゴット)を自分で保管するのはどうでしょうか。当然、盗難などのリスクがあり、金の所有権の確実な証明も困難です。何より不便すぎます。Digix(ディジックス)はこれらを解決する仮想通貨です。さらに発行されるDigixのトークン(ブロックチェーン上で発行した独自コイン)は、実際に物理的に存在して市場価値がある金と連動するものであるため、仮想通貨に付き物である価値の大きな変動が避けらることができます。
 
金の保有を証明するための仮想通貨を発行するというみは、19世紀に始まった、金の保有量により紙幣を発行する金本位制と似たコンセプトといえるのではないでしょうか。
 
 

Digix(ディジックス)の特徴

 
仮想通貨であるDigix(ディジックス)は実は企業が運用する仮想通貨です。運用元のディジックス社は仮想通貨Digix(ディジックス)の特徴として、物理的に存在する金(ゴールド)という資産に適用することによる不変性と、透明性、検証可能性(本質的な価値がある可能性)をあげています。
 
Digix(ディジックス)はPOAと呼ばれるProof of Assetプロトコルを利用しています。これは、実際の金の重量や保有者、公式の監査機関などの情報をデジタル化してブロックチェーンに登録し、実際に金塊(インゴット)を所有することの証明を記録するためのプロトコルです。金塊自体はデジタル化できませんが、金塊の所有権の証明をデジタル化してブロックチェーンに登録し、誰でも閲覧でき、価値の証明が可能となっています。
 
トークンには、登録された金資産の取引や決済にはDGX(Digixディジックストークン)という金のグラムあたりの価値を示すトークンが使われます。これとは別に、DGD(DigixディジックスDAOトークン)と呼ばれる、開発資金獲得の為にクラウドセールスで販売されたトークンがあり、これが仮想通貨として取引されています。DGDの保有者には、開発プロジェクトの運営に対する投票権が与えられ、DGXの取引で発生する手数料の一部が3ヶ月に一度配当されるなど、株主に似た機能が与えられていることも、特徴の一つです。

 

活用方法

 
登録された金資産の取引や決済には、DGXというトークンが使われます。DGXは取引しやすいように、金のグラムあたりの価値に細かく分割されています。通常の金の取引では、実際には金塊が物理的に存在しないリスクもありますが、Digixディジックスで取引される金は実際に存在していることが証明されたうえでブロックチェーンに登録されており、しかも透明性と証明性が保証されています。
 
またDGXトークンの取引にあたっては、イーサリアムという仮想通貨の機能であるスマートコントラクトが作成されます。なお、トークンで取引される金塊の現物はシンガポールで管理されており、トークンを金塊に交換する場合はシンガポールに行く必要があるそうです。

 
 

購入可能な取引所は

日本国内では購入できませんが、海外の取引所BITTREXで購入することが可能だそうです。

取引所一覧

 
取引所名:BITTREX
【手数料】 取引額の0.25%
【アカウント開設に必要なもの】メールアドレス(要認証)本人確認書類(1日当たりの送金額が$2000までなら不要。)
【購入にかかる時間】 数十分~数時間(送金が反映されるまでに時間を要することがある)
【営業時間】 24時間365日
 
 

取引所名:poloniex(ポロニエックス)
【手数料】取引量により異なる
【アカウント開設に必要なもの】メールアドレス
【購入にかかる時間】記載なし
【営業時間】24時間

 
 

レートは?今までの推移

 

 
Digix(ディジックス)は、金(ゴールド)の保有情報をイーサリアムのブロックチェーンに登録し、金の取引をトークンを使ってスマートコントラクトでおこなうサービスです。ブロックチェーン利用による金の保有情報や取引情報の信頼性と透明性が特徴で、2016年3月末ののクラウドファンディングでは14時間で6億円弱のトークンを完売しました。

 
その後4月18日には、Digix(ディジックス)DAOの独占取引権を分散型取引所であるOpenLedgerがとったと報道されています。これにより公開後の4月後半には約21,000円の価格となっていますが、2016年5月から現在までは、約2000円代から10,000円代で大きな変化なく推移しています。しかし2016月9月に価格が上がり、2017年1月に下がるなど、動きを見せています。
 
動きとしては金の国際価格と連動しているようで、金という絶対価値のあるものを裏づけとした資産価値のある仮想通貨であり、今後、金だけでなく他の貴金属への利用が可能になることも考えられます。
 
 

さいごに

 
いかがでしたでしょうか。
 
投機の対象として仮想通貨を考えた際に、その価格の変動の不安定さはメリットでありリスクでもあります。そういった部分においてすでにこの世に実在する価値(金)を保障として、発行された仮想通貨Digix(ディジックス)は特に他の仮想通貨と比べても違う印象を持つのではないでしょうか。お金の歴史に逆行するようですが、面白い通貨Digix(ディジックス)はこれからも注目です。
 
 


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