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仮想通貨も石貨も根本は同じ?世界で最も大きなお金、ヤップ島のフェイとは?

こんにちは!finte編集部です。
 
新しいお金の形と言われている仮想通貨が注目を集めています。目に見えず触ることもできないためイメージがしにくい仮想通貨ですが、世界でもっとも大きいといわれているヤップ島の石貨(石のお金)と根本的には同じ役割を果たしているそうです。ヤップ島の石貨と仮想通貨の類似点をご紹介します。
 
 

ヤップ島の世界でもっとも大きな石貨フェイとは

ヤップ島とはかつては日本が統治をしていた領土で、現在はミクロネシア連邦に属している小さな島です。海の生物マンタと触れ合える海があるということで世界のダイバーたちが訪れる島だそうです。そんなヤップ島には『フェイ』と呼ばれる石貨が使われていたそうです。
 
このフェイが注目される要因はその大きさにあり、ギネス記録でも最大の貨幣と言われています。大きさは直径で3m、重さも2.3tほどもあるものもあるそうです。中心に穴が空いており、よくアニメや漫画などで描かれる原始時代の石のお金とよく似た形をしています。
 

引用:石貨の由来や歴史ははっきりしていない。 形状は、おおむね円形(円盤形)で中央部に穴が開けてある。小さいものは直径30cmくらいで、普通は直径60cmから1m余り、大きいものになると直径3m、重さ5tほどにもなる。中央に穴を開けているのは、そこに丸太を差しこんでかつげるようにするためである。
 
参照:wikipedia|石貨 (ヤップ島)

この石貨の価値は重さや大きさだけではなくそのストーリーも関係しているようで、大昔からそこに存在しているという物語や、持ってくるのに大変苦労したという物語をふまえて、所有人と受け取る人が話し合うことによって、どれくらいの価値で取引するかを決めるそうです。ちなみに日本の日比谷公園にも大正時代に譲られたこの石貨があるようです。
 
 

ヤップ島の石貨と仮想通貨の似ている点

ヤップ島では物々交換ではなく、こちらのフェイを使って食べ物などのやり取りをしていたと考えられています。フェイはとても重たいため、その場所から動かすこともできないことがあることも多いらしく、所有権を得たからといって家に持ち帰るということはあまりされなかったようです。
 
石貨というと、かなり原始的なイメージがありますが、実は仮想通貨とよく似た点があります。それは、石貨の持ち主であることをみんなが認めていれば、石貨自体をだれも見たことがなくても石貨の所有者はお金持ちとして認められるという点です。村一番のお金持ちは巨大なフェイを持っていたそうですが、そのフェイは島に運んでいるときに嵐によって海深くに沈んでしまったそうです。
 
しかし、祖父母の世代から伝承で伝えられているというだけで、誰も見たことがない海の底にあるフェイの価値を村のみんなが認めていており、その所有権で取引ができたそうです。
 

ヤップ島のマネーシステムのこうした側面にファーネスが驚くと、島の案内投はさらに驚くような話をした。村の近くに住むある家族は莫大な財産を持っていた。それは村のだれもが認めていたが、だれ一人として、その財産を実際に見たり、触ったりしたことがなかった。当の家族でさえそうだった。この財産とは、巨大なフェイだった。その大きさは伝承で伝えられているだけだ。ニ三世代前からずっとこのフェイは海の底に沈んでいたのだ!
 
参照:『21世紀の貨幣論

 
つまり、石貨はその物自体に価値があると思われていたのではなく、お金をもっているという根拠を示すものであり、かつその根拠を人に譲ることができるためのツールでした。これがビットコインをはじめとする仮想通貨や一般的な通貨と同じ『お金』というものの根本だと言われています。
 
村という単位のコミュニティの中において、石貨の所有権がみんなに認められていて、たとえその石貨を見たことがなくても、所有権によって商売の取引ができるということは、見ることができない仮想通貨の取引とよく似ている点です。お金とは、通貨そのものではなく価値があるという根拠(信用)を通貨などを使うことによって取引できるシステム自体を指すものだと捉えることもできます。
 
 

ヤップ島の金融危機

通貨の価値や信用度が簡単に下がってしまうという点も、ヤップ島の石貨と仮想通貨が似ている点かもしれません。ドイツがヤップ島の領有権をスペインから引き継いだことがあったそうです。その際にドイツ人が歩道を整備するようにとヤップ島の島民に命令したそうです。しかし島民からすると、特に不便さを感じたことはなく意義を見いだせない作業をおこなう気にならなかったようで作業は進みませんでした。
 
ドイツ人は、それを受けて道路整備に非協力的な人たちに罰金として島民の資産である石貨を取り上げることにしたそうです。しかし重い石貨を運ぶこともできなかったため、ペンキで石貨にドイツの所有物であるという×の印をつけて回りました。印をつけられた島民は貧困になってしまうという理由から歩道の整備に参加したそうです。×印をつけられながらも、きちんと整備に参加した島民の石貨は×印を消されたことによって、島民は以前の暮らしが戻ると喜んだそうです。
 
一見すると、家にある石に×印をつけられただけで生活は何も変わっていないようにも見えますが、石貨の所有を認められなくなるというのは資産を持っているという根拠(信頼)が失われるため、お金を奪われることと同じ意味になるそうです。仮想通貨、国が発行している法定通貨も実は世の中の出来事やシステムの不備などの情報によって簡単に資産としての根拠(信頼)が失われてしまうのです。

 
 

さいごに

 
いかがでしたでしょうか。
 
仮想通貨も法定通貨(国が発行する通貨)もヤップ島の石貨も、すべての通貨は実はその物自体に価値があるのではなく、取引できるシステム自体に価値があるという意見もあるようです。政府が発行する紙幣や硬貨の信頼性に慣れ親しんだ期間が長いためお金を絶対のものとして考えてしまいがちですが、本当はお金はもっと柔軟で替えが効くものなのかもしれませんね。
 


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finte編集部

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finte編集部です。皆さんに役立つFintechやブロックチェーン、仮想通貨に関わるニュースやコラム、ノウハウをお届けします。

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